本サイトの更新がしばらく途絶えてしまっておりました。これからはもっと頻繁に更新したいと思います。かなり前の情報となりますが、2017年3月に卒業した藤村ゼミの4回目の卒業生の卒業研究のタイトルを紹介します。
【IoT】
- Arduinoを使った植物管理Webサイトの制作
- Web Bluetoothの活用方法に関する研究
- カメラによる感情推定スマートミラーの制作
- 指先間の距離に基づく手の形の認識とその応用
【Webプログラミング】
- Google Sheets APIを使った商品比較サイトの制作
- 単語からパレットを生成するペイントツールの開発
- three.jsにおける3Dモデルの発光表現支援ライブラリ
このうち、Iさんの「単語からパレットを生成するペイントツールの開発」の概要を以下で紹介します。
【概要】これまでのペイントツールでは、パレットが既定の種類しか提供されておらず、適切な色を選択するのが難しいという問題があった。PCにおけるペイントツールでは、スポイトツールと呼ぶ画像から色を取得する機能があり、画像検索によって探した画像からスポイトツールで色を選ぶという操作も可能であるが、特にスマートフォンでは指先での操作のため、細かい指定が難しい。そこで、本研究では、自分の好きな言葉や単語を入力すると、その言葉から連想される色を自動的に抽出して、パレットを生成する機能を開発した。
これを実現するため、Flickr APIを利用して単語から連想される色を得る。Flickr APIを利用すると、写真共有サービスであるFlickrに投稿された画像データを簡単に取得できる。パレットを作りたい任意の単語をユーザーが入力することで、Flickrからその単語で検索した画像を複数枚取得する。取得した画像をブラウザ上に表示し、JavaScriptライブラリを用いて、クリックした画像に使われている色(RGB)情報を調べてk-meansと呼ぶクラスタリング手法により、指定の色数に減色することで、パレットに使用する色を求めることができた。パレットそのものの描画やペイント機能の部分は、canvasを利用した描画処理を簡単にプログラミングできるJavaScriptライブラリであるp5.jsを用いてプログラミングしている。